筋肉は動く時に電位差が発生します。
この事から筋肉は電気仕掛けです。

筋電位のもと
http://www.gifu-nct.ac.jp/elcon/labo/usui/nakamura/room02/kindeni01.htm
細胞は細胞膜で区切られて、細胞内と細胞外として大別できる。細胞膜は絶縁体に近く、その内外は電解質である細胞内液・細胞外液で満たされている。この絶縁体(細胞膜)内外でイオン濃度が異なるのである。
細胞内は細胞外に対して静止状態で数10mVの電位を保っている。ここに筋肉を動かす信号がくると、細胞内と細胞外でイオンを交換する。
これが活動電位の仕組みであり、筋電位とも呼ばれる。

筋肉
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AD%8B%E8%82%89
大脳に発する運動指令は、小脳において修飾されたのち、遠心性の運動神経を介して、活動電位として伝えられ、運動神経と筋肉の連接部である神経筋接合部に至る。
運動神経の果てである神経終末(シナプス前末端)に活動電位が伝わると、ここに分布する電位依存性Caチャネルを開口させて、Ca電流を生じる。これによるCa濃度上昇はACh放出を惹起させ、ここで放出されたAChは、シナプス間隙を拡散して、筋肉側で神経終末と結合している終板に達する。終板にはAChのニコチン受容体があり、これにAChが結合することでNa、K、Caが流入して、いわゆる終板電位 (EPP)を発生させる。これは、筋鞘を介して筋線維全体に伝播されたのち、横行小管 (T管)を介して筋線維の中に入って筋小胞体へ至り、筋小胞体からCa2+の放出を引き起こす。これにより細胞内Ca2+濃度が増加し、トロポニンとCa2+が結合し、トロポニンにアロステリックな変化が生じる。この変化によりトロポミオシンが動き、ミオシンの作用部位が露出する。これによりミオシンとアクチンが反応して筋収縮が引き起こされる。一方、Ca2+は、筋小胞体膜上のCa-ATPaseによって回収され、これによってCa濃度が正常値まで低下するとトロポニンとCa2+の結合が解除され、連鎖的に筋収縮は終了する。

筋電計
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AD%8B%E9%9B%BB%E8%A8%88

ビギナーのための筋電図(EMG)入門
http://www2.oninet.ne.jp/ts0905/emg/emgsemi.htm
正常の運動単位電位(MUP)は2〜3相性の電位(potential)で、振幅は数百μV〜数mV、持続時間は2〜10msecです。
http://www2.oninet.ne.jp/ts0905/emg/emgsemi.htm
を要参照。

2. 筋電図 (EMG)
http://www.sbthp.jp/kuwabara/Neurophys/EMG.htm

心電図
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%83%E9%9B%BB%E5%9B%B3
「心電図の読み方」の波形を参照。


走性
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AD%8B%E8%82%89
電気走性(galvanotaxis) - 電流
細胞レベルで電気に反応します。


2010年4月2日作成
2010年4月5日更新
2010年6月5日更新