超音波で被害は可能なのか

超音波により、加害行為は可能なのでしょうか。
その答えを明快に述べてくれる書籍が存在します。

B&Tブックス
日刊工業新聞社
今日からモノ知りシリーズ
トコトンやさしい超音波の本
著者:谷腰欣司

ここでは、管理人がごちゃごちゃ書くよりも、この書籍より抜粋という形でその内容を紹介したいと思います。

p.92〜p.93
「音の暴力で精神異常に」
強力な超音波を数時間にわたって浴びせられると頭痛、目まい、情緒不安定などのテクノストレスに見舞われます。
さらに、長時間にわたって波状攻撃を受けると、ついには精神異常となってしまいます。
また、強力超音波を固体液体を通じて人間の肌に照射すると、激痛におそわれ、高熱や火傷のため皮下組織が破壊されます。
このような悪質なイタズラから身を守るにはどうすれば良いのでしょうか。
幸い超音波には、その媒質によって極端にエネルギーが伝わりにくいという性質があります。
家の外から超音波を発射された場合には、窓を閉める、カーテンを閉める、雨戸を閉めるなどの対策で充分です。
超音波の性質として、気体(空気)は密度が低いので伝播能力も低く、窓を閉めればほぼ大丈夫です。
浴槽などに発振器をしかけられた場合、超音波は固体→液体→人間のからだと伝わりますので、エネルギーロスが少なく、強い超音波を浴びてしまいます。
症状としては強烈な痛みが伴いますので、すぐに浴槽から出ることです。
こうすれば超音波は伝わりませんので安全です。

ここで紹介されている超音波の人体への作用は、身体攻撃に似ています。
しかし、締め切った部屋の中に超音波発振器が無いにも関わらず、身体攻撃を受けるのは、超音波の場合、有り得ないのがわかります。
同じ理由で音声送信や映像送信が超音波では不可能である事が、わかります。
他にも、関連のあるページを紹介しておきますので、興味のある方は是非、読んでみて下さい。

p.98〜p.99
「超音波は密度の高いものを好む」

p.116〜p.117
「超音波が伝わるには音響インピーダンスρ(ロー)・Cが重要」

p.140〜p.141
「夜になると遠くの音がよく聞こえる」



資料
B&Tブックス
日刊工業新聞社
今日からモノ知りシリーズ
トコトンやさしい超音波の本
著者:谷腰欣司

トコトンやさしい超音波の本